カーテンの汚れの原因は、ほとんどが空気中のホコリやタバコのヤニ、キッチンの煙などによるものです。
時間が経つと落ちにくくなるので、こまめにお手入れしましょう。
日頃のお手入れは見た目の美しさを保つだけではなく、カーテンそのものも長持ちさせます。
【ほこりのとり方】
お部屋の掃除をするときに、カーテンにもハタキをかけることを心がけましょう。また掃除機の先のアタッチメント(ホコリ取り)を付け、ホコリを吸い取ったり、丁寧にブラッシングするのも効果的。ホコリのたまりやすいヒダの部分を特に丁寧にかけてください。
※掃除機の場合、吸引力を調整して生地をいためないようにしてください。
最近ではほとんどのカーテンは、ご家庭の洗濯機で洗えます。
特にレースカーテンは白さがよみがえってきますので、使用する場所にもよりますが年 1~2 回の洗濯をおすすめします。
カーテンには繊維製品取扱絵表示がついていますので、必ず絵表示にしたがって洗濯してしましょう。
取り外すときは、フック全体をそのまま下に引き抜き、カーテンから外します。生地をひっかけないようにしましょう。
編みレースなど生地が繊細なものはネットに入れます。
※洗濯機の容量にもよりますが、1回の洗濯で、幅100cm×丈200cmの場合、厚手のカーテンなら1枚、薄手のものは2枚が目安です。
レースや繊細なデザインが施されているドレープは、洗濯ネットに入れてください。
すすぎ後に柔軟剤を入れると、静電気による黒ずみや洗濯ジワが防げます。漂白剤を入れる場合は、塩素系のものなら白のレースのみに。
軽く引っ張り、全体を手でたたくとシワも伸びます。※乾燥機は使用しないで下さい。
30℃以下の水で押し洗いをします。もみ洗いはシワの原因になるので避けてください。その他は洗濯機洗いと同じです。
汚れのひどいカーテンに効果的。水温は50℃~60℃以下、30分~1時間程度つけておくのが適当です。つけ置き後、洗濯機か手洗いで洗濯します。
保管の前には、必ず洗濯(クリーニング)をしましょう。汚れを落とさずに収納すると、シミやカビの発生、ダニの温床にもなりかねません。ご自分でカーテンを洗う時は必ず取り扱い絵表示に従い、上記の要領でお願いします。
【たたみ方】
洗濯・吊り干し乾燥後、折りたたんで保管します。
3ツ山など、ヒダがあるカーテンはヒダを整えながら、ヒダ山と谷にそって屏風たたみをし、収納スペースに合せて折りたたんでください。ヒダ山がないカーテンは、普通に平たたみしてください。
特にミラーレースは生地の特性から折り目が目立ちます。吊っているうちに気にならなくなりますが、時間が経過しても折り目やシワが取れない場合がありますのでご了解ください。(アイロン不可のマークが付いている場合はアイロンの使用はお控え
ください。)
窓にはさまざまなカタチがあります。カタチごとに似合うカーテンのスタイルもありますが、人の出入りが多い場所、カーテンを開け閉めする頻度、直射日光や風の強さなどの状況によっても、カーテンのスタイリングは変わってきます。それぞれの窓の用途を確認することも大切です。
【掃き出し窓】
リビングルームなどによく見られる、床面まで開口部があり、人が出入りできる大きな窓のことを言います。お部屋の中でも大きな面積を占めるので、イメージづくりには重要です。
●幅: | カーテンレールの長さを測り、約5%プラスする。 |
●丈: | 〈ドレープの場合〉 カーテンレールのランナーの穴から床までを測り1cmマイナスする。 〈レースの場合〉 ドレープカーテンの丈から1cmマイナスする。 |
【腰高窓】
床から上がった位置にあり、人の腰の高さぐらいになっているのでそう呼ばれます。カーテンの丈は窓枠から下部 15~20cmが一般的。ただ腰窓の下にチェストなどの家具を置くときは、バランスをみて丈を決めましょう。
また腰高窓でも床までの丈にすると、天井が高く見えすっきりと見えます。
●幅: | カーテンレールの長さを測り、約5%プラスする。 |
●丈: | 〈ドレープの場合〉 カーテンレールのランナーの穴から窓枠の下までを測り15~20cmプラスする。 〈レースの場合〉 ドレープカーテンの丈から1cmマイナスする。 |
【出窓】
出窓は窓が外に出っ張った腰高の窓です。エレガント、クラシックテイストな雰囲気を醸し出し、出窓ならではのスタイルカーテンが楽しめます。
【小窓】
主に採光のために存在する小窓は、個性を演出できる格好のスペースです。
フックはカーテンをレールに取り付けるための部材です。レールには機能レールと装飾レールがあり、さらに天井付けか正面付けかにより、フックの種類が違ってきます。
今のカーテンレールが、どんな種類でどのように付けられているか、またどんなカーテンレールをどのように取り付けたいか、必ず確認しましょう。
【フックの種類】
A フック:レールが見えるタイプ。装飾レールの場合や天井付けなどに使用します。
B フック:レールが隠れるタイプ。正面付けの機能レールに使用します。
アジャスターフック:カーテン丈を調節でき、A,B 両方に使えます。
週に1~2 回ほど掃除機をかけましょう。
掃除機はゆっくりとかけます。
よく見るとカーペットにはパイルが寝ている方向(毛並みの方向)があります。
まず毛並み方向に、そして逆方向に二度かけするのが理想です。
時間がない場合は、毛並みと逆方向に一回かけます。
1㎡で1分間の目安で、強く押さえずにゆっくりゆっくりかけましょう。
絡みついて取れなかったゴミやホコリは、粘着ローラーで取り除きましょう。
〈毛並み方向の確認〉
一般的には手でなでてみてカーペットの色が薄くなるほうが毛並みの方向です。
カーペットの色が濃くなる方向(毛並みの逆)に毛を逆立てるようにするとホコリが取れやすくなります。
月1回はふき掃除をします。
カーペットが薄汚れているな、と感じたら、掃除機をかけた後に水を絞ったぞうきんで、毛並みの逆方向にふきます。
こうすることでパイルの奥にある汚れを取ります。円を描くようにふくのは、汚れが散乱するので厳禁です。
汚れがひどい場合は、中性洗剤をぞうきんにつけてふきます。最後に水ふきをして、必ず洗剤分を残さないようにします。
洗剤を使う場合は、事前に必ず、隅の方で試して色落ちや縮みがないか確かめましょう。
家庭内でのカーペットのシミの原因別の取り方をご紹介します。
また、ここでご紹介している汚れの落とし方は、代表的な一例です。以下の点にご注意ください。
汚れの種類 | シミ、汚れの取り方 |
---|---|
紅茶 コーヒー類 |
水で固く絞ったタオルで拭く。生クリームやミルク入りのときは、薄い洗剤液で拭く。古いシミはレモン片か酢で拭くとよい。 |
茶 | 紅茶と同じ。古くなった茶渋は酢をつけ、オキシドールで拭く。 |
ビール 洋酒 日本酒 |
水、またはぬるま湯を布か綿棒にふくませて、シミを吸い取らせるような感じでたたく。ぬるま湯でも落ちないときは、アンモニアか中性洗剤で。 |
果実汁 (ジュース) |
汚れてすぐなら、水、またはぬるま湯をふくませた布で拭く。シミが残るときは、アンモニアか中性洗剤液で落とす。 |
コーラなどの サイダー類 |
オキシドールで拭くか、洗剤を入れたぬるま湯で拭く。 |
汚れの種類 | シミ、汚れの取り方 |
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あめ (キャンディー) |
お湯に洗剤を溶かし、それで絞ったタオルで拭き取る。もし跡が残っていたら、アルコールで軽く拭く。 |
チューインガム | 氷片でかためて取り、残ったものはベンジンでたたく。 |
卵 | 白身は洗剤溶液でたたき出す。黄身はベンジンなどで脂肪分を取り、白身と同様にしてたたく。熱湯はたんぱく質を取れにくくするので、要注意。 |
チョコレート | ティッシュなどで拭いてから、先にベンジンでたたいて脂肪分を取る。その後、洗剤溶液でたたき出す。 |
アイスクリーム ジャム |
粉末洗剤を山のように盛り上げ、ベトベトしたものを吸い取らせる。乾いてからブラシではねのけるか、掃除機の隙間ノズルで吸引する。 |
カレー 酢 味噌汁 |
水かぬるま湯で絞った布、または綿棒でたたく。落ちなければ、洗剤溶液(毛糸洗い用)で同様にしてたたきだす。 |
ケチャップ | 紙で拭き、酢で拭く。色が残ったら、オキシドールで拭く。 |
しょうゆ ソース |
ティッシュペーパーなどでできるだけ吸い取り、洗剤を入れたぬるま湯で拭く。 |
生クリーム マヨネーズ バター |
ヘラでこすり取り、お湯を含ませた布で拭く。その後洗剤液で拭く。まだ残るようなら、アルコールで。 |
汚れの種類 | シミ、汚れの取り方 |
---|---|
口紅 | アルコールでこすり取り、洗剤を入れたぬるま湯で拭く。 |
クリーム (化粧用) |
紙で拭いてから、アルコールで拭き、洗剤を入れたぬるま湯で拭く。 |
香水 化粧水 |
石鹸水で拭く。 |
マニキュア | マニキュアの除光液で注意深く取る。 |
ファンデーション (お白粉を含む) |
ティッシュペーパーで拭き、洗剤液で拭く。残る時、アルコールで拭く。 |
汚れの種類 | シミ、汚れの取り方 |
---|---|
インク (青・黒) |
黒インクは洗剤で洗う。青インクは、ハイドロサルファイトの1%溶液を50~80℃にあたためたものに布か綿棒を浸したたき出す。 |
インク (赤) |
吸水紙で吸い取り、洗剤を溶かしたぬるま湯で拭く。または10%のアルコールかオキシドールで拭く。 |
朱肉 印肉 |
食用油をつけて拭き、洗剤で油を拭き取る。拭き広げないように注意すること。 |
クレヨン 靴墨 |
アルコールを歯ブラシにつけて、たたくようにして取る。その後、ぬるま湯で拭く。 |
墨 | ご飯粒を練って糊状にし、シミの上にのせて汚れを移し取るようにしてつまみ洗いする。毛羽立ちやすい繊維は板の上に乗せてヘラでしごく。墨は拡散しやすいので注意。 |
汚れの種類 | シミ、汚れの取り方 |
---|---|
血液 | オキシドールで拭くと簡単。または、水洗いしてから石鹸かアルコールで洗い、アンモニア液に浸す。古いシミもオキシドールで漂白。 |
尿 | お湯をかけながらタオルで何回か拭く。その後、酢で拭く。カーペットを少し浮かせて、しばらく風通しをよくする。 |
ペットのふん 赤ちゃんのそそう |
漂白剤入りのクレンザーを盛り上げ、ベトベトしたものを吸い取らせる。乾いてから、掃除機の隙間ノズルで吸引。漂白剤は殺菌作用があり臭気も消える。 |
泥 | よく乾かして指先で落としてからブラッシング。その後、洗剤を入れたぬるま湯で含ませた布でたたき落としてから水で拭く。 |
こげあと | ウールなどの天然素材の場合、スチールウールで表面を軽くこする。その後、オキシドールを含ませたガーゼの上からアイロンをかけ漂白。 |
ろうそく | ティッシュペーパーをあてて、上からアイロンをかける。ウール以外の素材は設定温度に注意。 |
ダニ対策にはフローリングという考えが浸透し、またお手入れも簡単なことから、住宅の床材はフローリングが普及しています。もともとカーペットにはダニはいませんが、ダニが生息しやすいのは事実です。
ところが床材をフローリングにしただけでは、ダニ対策にはなりません。ダニは寝具や家具、フローリングなどあらゆる所に生息します。
結局のところ、掃除を怠ればどんな床材に替えても、ダニには悩まさることになります。
一方、床材をカーペットにするメリットのひとつに、カーペットは繊維で出来ているので、フローリングなどの硬い床に比べて、ダニや花粉・ホコリなどが舞い上がりにくいことが挙げられます。
アレルギーは空中浮遊しているダニや花粉を吸い込むことで発症するといわれており、必ずしもカーペットだけがアレルギーを発症させる要因にはなりません。
(出典:カーペットはすばらしい/ 日本カーペット協会)
カーペットを敷きたいけれど、ダニが心配。」という方は、防ダニカーペットを選択肢のひとつにするのも有効です。
では、防ダニカーペットとは一体どんな効果を発揮するのかご存知でしょうか?
防ダニカーペットの防ダニ性能は、大きく2つにわかれます。