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インテリアコラム


住まいや暮らしの形が多様化している今では、カーテンの選び方も人それぞれ。色や柄、機能性などがポイントになりますが、「オーダーカーテン」を選ぶ時は、ぜひ「カタチや仕立て方」にも注目してほしいものです。
“オーダー”というネーミングの通り、「オーダーカーテン」はあなただけの“好み”に合せて仕立てることができます。サイズがぴったり、という単純なことだけでなく、それ以外にも実はいろいろとこだわることができるオーダーカーテン。今回は、そんな新しい楽しみ方に目を向けてみましょう。

シンプルなインテリアにあうカーテンの仕様とは…

 

まずはカーテンの上部に注目。レールに取り付けるところに、生地をつまんで縫っている箇所があります。このヒダ山のかたちを、オーダーすることができます。もともとは「三ツ山」仕上げが標準でしたが、ナチュラルでシンプルなインテリアが好まれる時代になり、「一ツ山」やまったくヒダをつけない「フラット」などを選ぶ方も増えてきました。このヒダ山、実はカーテン生地のボリュームと大きく関係しているのです 。

インテリ吊元のかたち。左から三ツ山、一ツ山、フラット…

 

一般的にオーダーカーテンは、窓のサイズ(「仕上がり巾」と言います)に対して2倍の生地を使います。この場合「三ツ山」 でヒダ山を細かくとることで、きれいなプリーツを形作ります。生地をたっぷりと使用して、ボリュームを美しく見せる贅沢な仕様です。しかも、空気をたくさん含むので実は冷暖房の効率化にも一役買うというメリットもあります。一方「一ツ山」や「フラット」の縫製に合う生地の量は、仕上がり巾の1.5倍程度で、すっきりとした印象に仕上がります。この仕様に適しているのは、軽やかな織りのものや自然素材のような生地の質感が特徴的なもの。またフラットな生地面を活かした大胆なパターンを見せたいデザインの場合もおすすめです。

ボリュームたっぷりの2倍使い(左)とすっきりとした1.5倍使い(右)

 

次はカーテンの裾。下から三つ折りにして、きれいに丈を合わせるのですが、オーダーならこの折返し巾も選ぶことができます。ドレープカーテンの場合はあまり大きな差はありませんが、レースやボイルカーテンなど透ける素材のものは、この裾の折り返し部分が結構、目立ちます。たとえば、少し巾を小さくすることで光が透けたときの布の重なりを少なくするという方法も。また、ウエイト仕上げという選択肢もあります。対応できる生地が限定されますが、折り返しをせずに裾に専用の重りを入れて、巻き込みながら縫製していく仕様です。すっきりとしたイメージに仕上がりますが、裾は位置的に床に擦れることもあるため、耐久性も重要ということを忘れずに。

プリントデザインや透け感をさらに美しく見せます

 

今回は「オーダーカーテン」の中でも基本のポイントだけをご紹介しましたが、このほかにも仕様や仕立てのバリエーションは数多くあります。あまりにも多くの選択肢があって迷ってしまいますが、それぞれメリットやデメリットがあり、かつ生地の種類や窓のサイズ・形によってもおすすめのものや、そうでないものもあります。まずは自分の生活の中でカーテンに何を求めるのかを考え、プロのアドバイスを受けるのが「自分だけのカーテン」選びの近道かもしれません 。

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