快適な生活空間をトータルに提供します。Amenity by Total Interior Supply

INTERIOR COLUMNS
インテリアコラム


カーペットの素材には様々なものがありますが、中でも「ウール」はそのクオリティの高さが昔から多くの人に認められており、メンテナンス性、機能性などにおいて高い評価を得ている素材です。
今回はそんなウールにスポットをあて、素材としていかにカーペットとして優れているかをご紹介していきます。

 

●心地よさを生む機能性(保温・吸音・クッション)
ウールカーペットといえば「暖かそう」というイメージがあります。実はこの暖かさの秘密はウール繊維の構造にあります。一本ずつの繊維がスプリングのように縮れ(クリンプ)ており、これらが幾重にもからみあうことで空気の層を保つことができるのです。一度暖めた空気をしっかりとキープ、つまり熱伝導率が低いため、快適な暖かさが続きます。さらにはこの空気の層が雑音や騒音を吸収してくれるという嬉しい効果も。
またこの縮れ(クリンプ)は引き延ばしてもすぐに戻る性質があるため、弾力性にも富んでおり、クッション性の良さにつながっています。ソフトな踏み心地とともに、子供やお年寄りがいる場所でも安心して使うことができそうです。

空気を含む秘密、縮れ(クリンプ)構造
イラスト出典:日本カーペット工業組合「カーペットはすばらしい」

 

●高いメンテナンス性(防汚、吸湿)
もうひとつのウールの構造の特徴は、繊維の表面がウロコ状になっているということです。このウロコが湿気を感じて開閉し、湿気を吸ったり吐いたりすることで、快適な爽やかさを保つことができます。ウールが呼吸する繊維といわれる理由がここにあります。さらにこの表皮一枚ずつは、水をはじく性質をもった膜で覆われています。この水をはじく性質は、水溶性の汚れなどにも効果を発揮し、先に説明した適当な保湿が静電気を防ぐために、ほこりなどもためにくくなっています。

ウロコ状になっているウールの表皮
出典:日本羊毛産業協会 「羊毛の構造と物性」

 

●空気をキレイにしてくれる
また、ウールの大きな特徴に化学物質を吸着する、という効果があります。特に注目したいのはシックハウス症候群の原因のひとつといわれているホルムアルデヒドを素早く吸着、空気を浄化することです。いったん吸着したホルムアルデヒドは放出されることはなく、その効果はおよそ30年にわたり持続します。ウールの主成分のタンパク質であるケラチンを構成するアミノ酸に、ホルムアルデヒド成分が結合するためといわれています。
高密度になっている最近の住宅、ぜひウールカーペットを使って、健康な生活をおくりたいものです。

●上質な色、触感
繊維の構造特徴から生まれる高い機能性ばかりでなく、ソフト面でもウールは優等生。アースカラーを中心とした深みのある色はどんなインテリアにも自然になじみます。また心地よいウールの触感は、家の中で靴を脱ぎ、床に直接座ったり寝転がったりする日本人には、ぴったりといえる素材ではないでしょうか。

ウールの優れたデータ 詳細はこちら>>>

  
To Top